3:事件当日
その日、悟浄は久々にゲームをしようと、鼻歌交じりにプレイステーションを引っ張り出していた。調子よくテレビと壁のコンセントにプラグや何かをつないでいく。
ソフトもおさめぱちんと蓋を閉めるとコントローラーを手にソファに深々と腰掛けた。その隣には菓子袋を手にした悟空も居る。
「なあ、一時間したら交代なッ」
「テメェはいつもやってるんだからちっとそこで見てろ!」
「だから、いーちーじーかーんッ」
「あーハイハイ、一時間交代な。」
「やたッ」
画面からは御馴染みのオープニング音。悟浄はしかし、ふと手元に目を落として愕然とした。これは……!
自分でこんなことをした覚えは無い。ということは犯人は悟空しか居ない。問題の箇所を指差し、悟浄はキッと鋭い視線を悟空に向けた。
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