三蔵「今日は蛍の誕生日だそうだ。
呪われた誕生日
十五歳の悲劇
といったところだな。」
八戒「あなた、ひとの誕生日に何言ってるんですか、しかも勝手に
サスペンスのタイトル
みたいなあおりつけないでくださいよ!!」
三蔵「まあ聞け。誕生日のその日にチャリで二回転んで負傷
そこまでして学校に行けば抜き打ちテスト
家に帰って仮想空間に安らぎを求めればPCが起動しない。
これはもう呪われてるとしか思えんな!
それもファラオ級の呪いだ!
俺が断言する!」
八戒「……ハッ。」
三蔵「ど……どうした八戒……?」
八戒「その程度で呪いですか……?」
三蔵「……。」
八戒「ちゃんちゃらおかしいですね、
鼻で笑っちゃいますね、
ハッ。」
三蔵「八戒……?」
八戒「三蔵。」
三蔵「な、なんだ……?」
八戒「聞かせましょうか僕の誕生日の話を……?」
三蔵「……!」
八戒「さあ、聞きたいですか?
聞きたいでしょう?
朝までたっぷり語って差し上げますよ、
宇宙の歴史並の呪い
についてね……!」
三蔵「え、遠慮を……。」
八戒「蛍さん、遅くなってしまって申し訳ありませんね。
僕から心を込めて御誕生日おめでとうございます。」
三蔵「お、おめでとう……。」
八戒「さ、それでは三蔵、あちらでじっくりと(ニヤリ)」
三蔵「……!」
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