+後日談。+
「伸びてます伸びてます、2センチ!」
「やああああった!」
「フン、たかが2センチじゃねえか。」
「イヤー、でもコイツ結構伸びるぞたぶん。」
「あー!そーですねーそんなカンジですねー。」
「ホントマジで?」
「なんだ根拠があるのか?」
「イヤ手足結構大きそうですし。手とか僕とおんなじくらいですよホラ。」
「靴のサイズとか俺よりデケーんだもんよどうだよソレ。」
「……なんで知ってるんですか……。」
「コイツがコイツの靴買って来いとか言うんだよ。とか他もいろいろ。」
「……何パシらされてんですか……。」
「……ハッ!パシッてる!パシッてるよ俺!」
「バカだな。」
「バカですね。」
「俺パシリ……。」
「なあなあなあ、俺、しんちょー八戒くらいになりたいんだけどイケるかな!?」
「さーどーでしょうね、こればっかりは……。」
「やっぱカルシウム?あと身体動かすと良いって言うよな?」
「エ、じゃあ二人ともめっちゃ牛乳飲んだりとかしたんだ!?」
「イヤ。」
「無いですね。僕なんか生粋のインドア派且つ昔は超偏食でしたけどこんなんですしね。」
「遺伝とかもあるしな。でも積極的に伸ばしたいんならやっぱカルシウムエーン運動だろ。」
「ヘー!」
「ま、好き嫌い無くたくさん食べて、身体を動かせば伸びるときには伸びますよ。」
「おまえの場合、今まで通りでいいんじゃね?」
「んー、取り敢えず牛乳はいちんちいっぽん飲む!」
「瓶?」
「イヤパックだろたぶん……。」
「はよーございまーすおとどけでーす」
「あッ、カ●ダスだ!三蔵、これ俺に……」
「俺のだ。」
「じゃあじゃあ俺の分もとってよ明日から!」
「駄目だ。」
「え?」
「むしろテメーは一滴足りとも飲むな!」
「は?……何ソレ?」
注:一般的に男性の場合、女性が16歳〜18歳で成長が止まるのに対して、20代でも身長が伸び続けることが希にあります。
2センチの脅威に怯える三蔵様でした。
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