◆愛の縁側劇場〜悟浄編◆
三蔵「・・・・・・お茶。」
悟浄「ほい来たv」
(↑妙に迅速。)
三蔵「・・・・・・何だこれは。」
お盆の上に茶筒が乗っている。
悟浄「茶。どっからどうみても立派なお茶だぜ?」
茶筒にかかっている紙帯を指差す。
悟浄「その上玉露!いやー参ったね、大奮発だね。持ってけ泥棒ッ。」
−ダン
縁側が鳴る。
三蔵「馬鹿にしてるのか?」
悟浄「てめぇが茶っつったから茶ァ持ってきたんだろ?」
・・・・・・・・・・・・沈黙。睨みあい。
三蔵「(溜息とともに)・・・・・・分かった。馬鹿にも分かるように言おう。茶を淹れてきてくれ。」
悟浄「馬鹿だと、ああ?」
三蔵「・・・・・・大人しく頼んでいるんだが。」
チャキっと銃を抜く音。
悟浄「ちぇっ、すぐにそれだもんなあ・・・・・・。」
ぶつぶつ言いながらも奥に戻る。
悟浄「ハイハイお茶ですよー。」
(↑なげやり。)
(↓おざなり。)
三蔵「ふん。」
無言で一口二口お茶を啜る。
三蔵「・・・・・・ぬるい。」
・・・・・・沈黙。
三蔵「ぬるいって言ってんだろうが!」
悟浄「・・・・・・」
−バシイィィン
悟浄、エプロンをかなぐり捨てる。
悟浄「もーこんなことやってられっか!だいったいてめぇいっつも猫舌だろうが!!」
(↑一応気を使ったらしい/笑)
三蔵「猫舌っつっても限度があるんだよ!」
悟浄「そんなん知るか!毎度毎度どー見ても冷め切ってからコーヒー一気に飲んでるヤツの限度なんか分かんねえんだよ!!」
三蔵「黙れ!」
発砲。
悟浄「シャレじゃねえぞ、マジやばいぞ!?くそーこうなったら・・・・・・」
三蔵「まだ何かあるのか?」
(↑余裕。)
(↓こちらも余裕のまなざし)
悟浄「・・・・・・・・・・・・実家に帰らせていただきますわッ。」
(↑声色を使って。)
三蔵「勝手にしやがれ!!」