あけまして2005年



悟浄「じゃーん、大晦日っつったらコレでしょ!!」
三蔵「……何故に花札なんだ……」
悟空「去年は人生ゲームとか言ってなかたっけ?」
八戒「要するにこう、何らか皆でワイワイやろうとそういう話ですか?」
悟浄「ザッツラーイ
悟空「古ッ」
八戒「悟浄、今のが元ネタは昔のNOVAのCMって覚えてるヒトのが稀だと思いますが……」
悟浄「ビーケアフル!
悟空「イヤ今関係無ェし!」
悟浄「細かい事は気にすんな、さ、やるぞやるぞ。」
三蔵「しかし花札は四人だとビミョーじゃねえか。」
八戒「ええ、僕も知ってるのは三人でやるやり方ですけど。四人だと手札の枚数とかイマイチ分かんないですね。」
悟浄「最初じゃんけんで後は最下位入れ替わりなー、行くぞー、
じゃーんけーん



―三時間後。



悟空「あ、しまったァ!マツケンサンバ見逃した!忘れてたじゃんマツケン !まだ俺一回もフルで見たこと無いのにィ!」
悟浄「オーイ、テメーが紅白じゃなくってプライドがいいっつってきかなかったんだろ?俺だって見たかったわマツケンサンバ!
三蔵「……騒ぐな、手札が見えるぞ。」←年末の歌番でしっかり見たので騒がない
浄空「えええええええッ!」
三蔵「冗談だ。……八戒、すまんがついでにビールとってくれ。」
八戒「ハイハーイ」←不本意ながら前回最下位、手洗いに立っていた

八戒「ビールコレで最後ですよ。」
悟空「うわ早ッ!一箱買ったよな、一昨日くらいに。安売りのヤツ。」←酒屋に並んだ
三蔵「うるせぇ、
正月なんざ酒呑む為にあるんだよ
覚えとけ。」
悟浄「呑み正月かよ!
悟空「俺、食い正月のがイイ!」
三蔵「じゃあテメーは三が日禁酒だ。」
悟空「それはイヤ!」
悟浄「両方かよ!
八戒「取り敢えず今晩(?)の分はコンビニにでも行かないと。」
悟空「あーじゃあ!次抜けるヤツがパシリってのは!」
悟浄「オッ、強気じゃーん?俺も今回はケッコー自信あんぞ。」
三蔵「・・・・・・。
八戒「とか言いつつもう後一巡くらいしか残ってなくないですか?」
悟空「じゃ次俺の」



ぐわしゃ。



悟浄「三蔵、テメ何すんだよ!」
三蔵「ああ俺だ!
どーせ今回の最下位は俺だとも!!パシリ!?行きゃいいんだろ行きゃあ。
上等だコラァ!
八戒「三蔵、玄関のトコに財布」
三蔵「分かってんだよ

―ガシャガタン(玄関の扉の音)

八戒「・・・・・・。
悟浄「今日アイツ、テンション高ぇなあー。ウーン、ちょっとピッチ早い?」
悟空「いいのかあんなヨッパライ、ビニコン行かせて。」
悟浄「正月なんざあんなのいっぱいいるって!……どうした八戒?」
八戒「いえ……三蔵に、廊下のところに財布ありますけど、
お金あんま入って無いかも
って言おうとしたんですけど……。」
悟浄「マジで!?」
悟空「ぎゃははははははは、三蔵カワイソー!
悟浄「イヤマジウケるって、どうするんだ三蔵!
悟空「どうなるんだ三蔵!
浄空「ぎゃはははははははは」←こちらも大概にヨッパライ
八戒「もーまだ足りないって決まったワケでもないですし!あ、そろそろカウントダウン始まりますよ。」
悟浄「NHKに変えてイイ?やっぱゆく年くる年っしょ!」
悟空「リョーカーイ」プチ。



―その頃の三蔵



店員「それではお会計」
三蔵「あ、すみませんがまだあれば年賀状を十枚ほど」←意外と丁寧
店員「ハイございますー、それではお会計が3680円になります。」
三蔵「・・・・・・。
(どう見ても財布内に英世がひとりしかいない)
店員「お客様?」
三蔵「・・・・・・。」←思考麻痺
店員「お客様?」

(店内放送)
あけまして、オメデトウございます!
今年もコーソンではお客様の・・・・・・

店員「お客様?」
三蔵「・・・・・・。」←硬直

-end-


 旧年中は突然消えたりとナニやらお騒がせ感溢れるムラッ気ありありな更新振りを見せてしまいましたが、何卒本年もゴヒイキの程よろしくお願い致します。