監査でゴゥ!


三蔵「離せ!!黙って行かせろ八戒!

―監査が終わり、今出てきた部屋に引き返そうとする三蔵、それを取り押さえる八戒。

八戒「ちょっとヤメてくださいってば!大人気ないですよ!」
悟浄「……どったのよ?」←取り敢えず悟空が呼ばれ今は待ち。
八戒「イヤそれがですねえ、今年の監査官の方がですね」
三蔵「あんのド不良公務員がッ

―監査官は往々にして若いものだが今年の監査官のひとり(男)はビックリするような茶髪だった。

悟浄「いーじゃんチャパツくらいさー、上からやわらかーくなるのはいいことよ?」
八戒「それがですね」
三蔵「あんの腐れ茶髪ヤロー、人の話を聞くのに、
ず―っと足組んでんだぞ?
しかもこの俺を馬鹿にするのにそれでは飽き足らず、
くるっくるっくるっくるっ
延ッ延ペン回ししやがって!
テメェはアホか!曲芸のサルか!!
八戒「またその仕草が、人を小馬鹿にしたみたいでムカつくんですよー(微笑)。」
三蔵「気になるところが見つかったら、ピタとペンを止めてだな、

『ココ、どうなんです?(顎をしゃくりながら)』

何だそれは!え!?」
悟浄「ギャハハハハハ、そいつそこまで行ったら漫画じゃん!おもしれー。何様だよ!」
八戒「東大出のキャリア様ですよ。あーゆーのが居るからエリートが勘違いされるって言ういい例ですね(微笑)。」
悟浄「っか―」
三蔵「殺す!ぜってー殺す!!」

―ドアが開いて悟空が退室してくる。

悟空「・・・・・・。
悟浄「どったのよこっちは?」
悟空「あのさ、俺さ、いっぱいしゃべって途中でノドかわいてさ、中で茶ァ出されてたじゃん?だから、『ちょっと頂いてもいいですか?』つったらさ、

『(温く微笑みつつ)どうぞ、結構ですよ……』

そんでその後だよ、俺が茶ァ飲んでたらさ!

フッ、嘘をつくと喉が渇くっていいますよねえ(温い笑みを湛えたまま)』

俺コエーよ!もうイヤだ!!もう帰る!!」
悟浄「ギャハハ、ソイツ漫画決定だって!ありえねー(爆笑)!!」
悟空「帰るからな!後は任せた!!」
悟浄「オイオイ、待てってそんな面白いのとマジメに話なんか出来っかよ、俺一人にすんな、帰んな帰んなって!!」
三蔵「よーし分かった、分かったぞ悟空!俺が殺る。」
八戒「あーもー、結構ですけど、一旦社に戻って辞表書いてからにしてくださいねー。」
悟浄「ぎゃははははははは」
悟空「俺は帰る!!」
三蔵「俺は殺る!!!」
八戒「ハイハイ勝手にしてくださーい。」

-end-


 そんなワケでした。周囲の反応は多分に誇張していますが、その監査官の方は概ねこの通りの方だったようです。話によれば。ヒトを小馬鹿にしててムカつくことよりも、漫画みたいにスカしたヤツだった事のインパクトの方が強く実際にはムカつくよりも笑わないようにするのに必死だったそうです(笑)。控え室では彼の話題で大変盛り上がったとか。