■ナリキリ劇場・モンスターハウス編■

先日、帰省がてら竹須賀様のお家にお邪魔しましたv
しかし開けてびっくり玉手箱(?)そこは未知の世界だったのです。
あまりにもはまるので、
オレ=八戒、竹須賀様=悟浄
で、書いちゃおうかと言うと、御本人がいいねそれ、とのたまうので
こんなカンジにしてみました。


−戸を開けながら。
悟浄「あー、ちらかってっけどテキトーに上がって。つーか、靴の置き場すらないなあ。」
−適当に靴を寄せている。
八戒「・・・・・・おじゃましま・・・・・・。」
−部屋の様子に言葉を失う。
悟浄「だから散らかってるっていっだろ?」
八戒「散らかってるって言っても程がありますよ!足の踏み場しかないじゃないですか!」
悟浄「足の踏み場くらいはあんだろ。」
八戒「だからどうして床の上にこう、物が散らかるんですか・・・・・・・。」
−部屋の床には、雑誌や洋服、比較的大きなものから化粧品(!?)や何かの小物までずらずら広げられている。
悟浄「こっちは一家蒸発状態だけど気にすんな。」
−テーブルの上には、コップが林立。その一角には、コーヒーカップと鏡とコンタクトのケースが並んでいる。
八戒「今朝、ここでコーヒー飲みながらお化粧してコンタクト入れたんだなあって手に取るように分かるんですけど・・・・・・使ったら片付けましょうよ、ね?」
悟浄「それが出来りゃあなあ・・・・・・・。」
八戒「普通の人は出来るんですよ!なんですか、この中途半端に残ったグラスとか!台所持っていきましょうよ、ね!?」
悟浄「だってよ、こうぐっと飲んでまだ残ってっからここにこう・・・・・・。」
八戒「でなんでそれがずううううっと置きっぱなしになるかって話ですよ!」
−↑既に勝手にキッチンへグラスを運ぶ。
悟浄「取り敢えず今からなんとかすっからそこらへんに座っといて。」
八戒「・・・・・・分かりました。」
悟浄「あー、座布団の埃気になるんだったらこれで取ってくれ。」
−↑コロコロを渡す。勿論その辺にあった。
八戒「・・・・・・分かりました。いつも悟浄がコートにいろいろくっつけてる理由がよく分かりました。」
−取り敢えず床に散乱したものを別室に運んでいる風の悟浄。その間に座布団にコロコロを走らせる八戒。
八戒「・・・・・・悟浄。」
悟浄「あんだー?」
八戒「最初のひところがしで一気にこーうなっちゃたんですが。」
悟浄「・・・・・・気にすんな。」
八戒「・・・・・・そうします。」
−無言でコロコロ。手持ち無沙汰なので他の座布団にもコロコロ。
悟浄「うっし、片付いたぞ、掃除機かけるからな。」
八戒「・・・・・・これで片付いたんですか。そうなんですか。」
悟浄「片付いた!」
−口を開けたまんまの黒いゴミ袋等が部屋に直置きされている。
八戒「もーう僕は床に物を直接置くのが分かんないんですよ、電話機とか炊飯器とかポットとか!これが散らかる原因じゃないんですか。ラックとか本棚とか置いたほうがいいですよ、絶対。」
悟浄「しかたねーだろ、三蔵があんま家具置くの嫌がるんだよ。」
−*特別出演:三蔵=竹須賀様の姉上
−悟浄、掃除機を引っ張ってきてスイッチオン。
八戒「僕もお手伝いしますよ、取り敢えずこっちのカーペットの上はコロコロかけてますから。というか、何かしないと落ち着けませんよ、この部屋。」
悟浄「おう、サンキュ。」
−ごうんごうんごうんごうん
−コロコロコロコロ・・・・・・バリッバリッ(←汚れた面を破いている音)・・・・・・コロコロコロコロ・・・・・・バリバリッ
八戒「・・・・・・悟浄。」
悟浄「・・・・・・あにぃ?」
八戒「なんでこう、カーペットの上にやたらにピンが落ちてるんですか。」
悟浄「それホットカーペットになってるんだよ。」
八戒「それで?」
悟浄「そんで、こう夜とかテレビなんかつけて毛布引っ張ってきてぬくぬくとそこに寝転がるわけだよ。したら、何時の間にか頭のピンがだなあ」
八戒「・・・・・・・拾ってください!」
−ごうんごうんごうんごうん
−コロコロコロコロ・・・・・・バリッバリッ(←汚れた面を破いている音)・・・・・・コロコロコロコロ・・・・・・バリバリッ
八戒「・・・・・・悟浄。」
悟浄「・・・・・・あにぃ?」
八戒「なんか、こう、卵の殻みたいな白い硬いちっちゃいかけらがかなりたくさん落ちてるんですけどなんなんですか?」
悟浄「卵の殻?なんだそれ?」
八戒「本当にあるんですってば。」
−ごうんごうんごうんごうん
−コロコロコロコロ・・・・・・バリッバリッ(←汚れた面を破いている音)・・・・・・コロコロコロコロ・・・・・・バリバリッ
悟浄「・・・・・・あッ・・・・・・」
八戒「なんなんですか?」
悟浄「いや・・・・・・・俺に分かってりゃいいんだよ、気にするな。」
八戒「なんなんですか!?」
悟浄「・・・・・・秘密。」
本当に教えてもらえませんでした。なんなんでしょうか。
−ごうんごうんごうんごうん
−コロコロコロコロ・・・・・・バリッバリッ(←汚れた面を破いている音)・・・・・・コロコロコロコロ・・・・・・バリバリッ
−コロコロコロコロ・・・・・・バリッバリッ(←汚れた面を破いている音)・・・・・・コロコロコロコロ・・・・・・バリバリッ
−コロコロコロコロ・・・・・・バリッバリッ(←汚れた面を破いている音)・・・・・・コロコロコロコロ・・・・・・バリバリッ
八戒「・・・・・・もーうイヤです、なんなんですかこれは!?とってもとってもとってもとってもきりが無い!!!!」
悟浄「・・・・・・・落ち着けよ、八戒。」
八戒「だって見てくださいよ、たかだか二畳もあるかないかのカーペットに何回破ったと思ってるんですか!?もーうイヤだ、もうイヤです!実家に帰らせて頂きます!!」
悟浄「頼むから落ち着け、な?今こっち終わったからカーペットの上も掃除機かけるしよ。」
−間。
−ごうんごうんごうんごうん
悟浄「よし、完了!ちっとはマシだろ。」
八戒「・・・・・・・本当にね。ちょっとですけどね、フッ」
−↑やさぐれている(笑)。
悟浄「おまえ、ハッキリ言うなよ、失礼だぞ。・・・・・・問題はこっちなんだよなあ・・・・・・。」
−居間に面した障子を開ける。そちらが悟浄の自室。斜めに光が入り、部屋の入り口少しだけが見える。はっきり言ってすごそうだ。
八戒「片付けてくださいよ、そちらも!今片付けなかったらずっとそのままでしょう!?」
悟浄「だな・・・・・・。」
−一旦、部屋に消える。雑誌を数冊持って戻ってくる。
悟浄「Gファンでも読んでてくれ。ほら、これゲシュタルトの最終回載ってっぞ。」
八戒「ありがとうございます。・・・・・・大丈夫ですか、手伝わなくて。」
悟浄「つーかあの部屋見せられねえよ、マジにモンスターハウスだぜ?」
八戒「こちらのリビングよりもひどいんですか。」
悟浄「ああ。」
八戒「・・・・・・見ないことにします。」
−間。
−障子が開いて悟浄が両手になにかを抱えて出てくる。よく見ると洋服の山だった。
悟浄「洗濯物もたまってるしよー。」
八戒「そんなに溜め込んでて着るもの無くなりませんか。」
悟浄「無くなる。」
八戒「まさか、着るもの無くなるまで洗濯しないとかそういう・・・・・・・。」
悟浄「・・・・・・だな・・・・・・。」
八戒「・・・・・・。」
−ばたん
−八戒、本を閉じて立ち上がる。
八戒「もーう、我慢できません、僕も手伝います。」
悟浄「でもよー、さっきあの部屋、ちらっと見えただろ。分かるだろ。すごいぞ。いいのか。」
八戒「じっとしてるよりマシです。」
悟浄「だったら取り敢えず覗いてみ。ほら。」
八戒「ええ!」
−つかつかつかつか・・・・・・・ガラッ
−間。
−ピシャッ・・・・・・つかつかつかつか
八戒「悟浄、あなたあの部屋の何処で寝てるんですか!?」
悟浄「だからあの部屋で。」
八戒「あの部屋でですか。」
悟浄「そう、あの部屋で。」
−がっくり
−八戒、両膝を床につきうなだれる。(←本当に限りなく実話。)
八戒「参りました。御見それしました。あなたの勝ちです。もう、ここまで来れば尊敬に値しますよ、ええ!」
悟浄「だからモンスターハウスだって言っただろうがよ・・・・・・。」
−間。
悟浄「よっし、これでいいだろ。足の踏み場くらいは出来たぞ。あ、もう幻想魔伝始まってるんじゃねえ?」
八戒「大丈夫ですよ、まだオープニング辺りじゃないですか。・・・・・・ほら。」
−二人で到来物のカステラを頂きつつ幻想魔伝鑑賞。八戒は初の生幻想魔伝(笑)である。
−その後、先週のビデオも見せて頂く八戒。
−更にその後、環境改善されたらしいモンスターハウスに招待を受ける八戒。
八戒「万年床なんですね、大丈夫なんですか。」
悟浄「だいじょーぶだろ。」
−布団の回りの限られたスペースを探して座り込む。
悟浄「あ、ちと待ってて。」
−何かを何処かに持っていく(笑)悟浄。残されてふと、前方の何かの山(笑)を見つめる八戒。
−悟浄戻る。
八戒「・・・・・・悟浄。」
悟浄「あんだ?」
−何かの山の中の一点を見つめる八戒。
八戒「流石に女として(!?)コレはどうかと思いますよ、ねえ。どうですかコレは。」
悟浄「は?・・・・・・ッ」
−悟浄もそれに気づき、慌てて引っつかんで洗濯籠へ入れにいく。何だったかは想像に任せよう。
−悟浄戻る。
八戒「本当・・・・・・しっかりしてくださいよ・・・・・・だって●@●*ーはナシでしょう、ねえ!?」
悟浄「・・・・・・気をつけるよ。」
−↑流石にちょっとショック。
悟浄「ほらこれ、この前言ってたカレンダー。見るだろ。」
−↑最遊記の(笑)
八戒「ありがとうございます。ケースに入ったままなんですね。」
悟浄「何処に飾ったらいいか結局思いつかなくてよ。」
八戒「まあ、そうですねえ。」
−がさがさ(開封)
八戒「光ってますねえ。」
悟浄「光ってるだろ。」
−↑表紙。
−ぴんぽーん
悟浄「やべ、三蔵帰ってきた!」
八戒「隠せばいいんですね(笑)、コレ!?」
悟浄「頼む!」
−ばたばたばた
悟浄「・・・・・・っかえり。」
三蔵「ただいま・・・・・・・それでだな、ああ・・・・・・そう。」
八戒「えと、あの・・・・・・。」
−三蔵、携帯電話で電話中。そのまま自室へ。挨拶しそびれる八戒。
−時間経過。
八戒「どうも、初めまして。お邪魔してます。」
三蔵「ああ、おまえが悟浄の友人か。よく来たな。メシは食べていくか。好き嫌いとかはあるか。」
八戒「いえ、特に・・・・・・。」
悟浄「俺に比べりゃ全然何でも食うぜ、ソイツ。」
三蔵「そうか。なんにするか・・・・・・食べたいものとかあるか?・・・・・・なんか怯えてないか。大丈夫か。」
八戒「いえ!そんなことありませんよ!」
−↑実はちょっと怯えていた(笑)。
−間。メニューはカレーとツナサラダに決まる。
三蔵「俺は買い物に出てくるからな。」
悟浄「ってらっしゃーい。・・・・・・ふーう。な、こういうヒト。」
八戒「予想してた通りというか・・・・・・。」
−↑日頃から噂は聞いていた。
悟浄「あーそう、なんか三蔵の彼氏(!?)も一緒にメシ食うことになりそうだから。悟空っつうんだけど。」
−特別出演?:悟空=姉上の彼氏。
八戒「そうですか。僕は友人の姉上に食事を御馳走になるばかりか、姉上の彼氏とまで一緒に・・・・・・。なんだか変な気分です・・・・・・・。」
−間。
三蔵「帰ったぞ。悟浄、メシ作るから手伝え。八戒、だったか?テレビでも見ててくれ。」
悟浄「ゆっくりしてろよな。」
−テレビをつけてキッチンに向かう悟浄。
−間。
三蔵「悟浄、にんじん。
悟浄「ヘイヘイ。」
−間。
三蔵「悟浄、鍋。
悟浄「ヘイヘイ。」
八戒「・・・・・・。」
−↑なんだかスゴイ姉妹関係(!?)だなあと思っている。
−そのときテーブルの上の三蔵の携帯がなる。
三蔵「今出る・・・・・・はい、ああ、悟空か。・・・・・・・何?・・・・・・チッ、俺がわざわざツナサラダを作ったのにか!?・・・・・・・帰ってから食うな。それならいい。分かった。」
悟浄「なんだって?」
三蔵「悟空は残業だ。の上、飲んで帰るとか帰らんとか・・・・・・・。」
悟浄「ふーん?」
−間。食事完成。
三蔵「少し辛いかもしれんが・・・・・・。」
悟浄・八戒「いただきまーす。」
悟浄「全然辛くねーよ、うまいぜ。」
八戒「ええ、おいしいです。」
三蔵「ならいいが・・・・・・やっぱり少し辛くないか?うーん・・・・・・。」
−風邪気味で味覚がいつもと違うので、料理の味を心配なさっていたのではないかと。
−ガチンコ!を見ながらメシを食う三人。三蔵、一足先に終了。
三蔵「悟浄、お茶。
悟浄「・・・・・・俺、まだ食ってるよなあ。」
三蔵「そうだな。」(←本当に限りなく実話に近い会話。)
悟浄「・・・・・・チッ・・・・・・」
八戒「・・・・・・。」
−↑壮絶なものを見ているような気がしている。
−立ち上がる悟浄。キッチンに立つ。
三蔵「・・・・・・ポットのお湯が沸いてからでいいからな。」
悟浄「・・・・・・ッ、先に言え!先に言えそうゆーことはッ!!」
三蔵「悪かったな。」
−間。
−悟浄、八戒も食事が終わり、食器を下げ出す。八戒も手伝おうとする。
三蔵「いいから、座ってろ。作るのは俺、片付けるのはソイツ、そういうふうに決まってるんだ。」
八戒「はあ・・・・・・。」
悟浄「いいから座ってろ、ほれ。」
−三蔵と八戒の前にお茶を置く。
−お茶を頂きつつ、片付けが終わるのを待つ八戒。三蔵とも少し談笑。


そうして、その後、竹須賀様宅を出発し、梅田まで引き返し夜行バスに乗って実家へと帰った風凪でした。


八戒「それではお邪魔しました。」
三蔵「もう帰るのか。気をつけてな。」
八戒「ありがとうございます。」
悟浄「じゃあちょっと送ってくっから。」
−間。
悟浄「どうだった?」
八戒「いや・・・・・・今日は、いろんな意味でいろいろスゴイものを見た気がしますよ、ええ・・・・・・・。」
悟浄「・・・・・・そうか・・・・・・。(HPの)日記にでも書いとけ。そうしろよ。」
八戒「いえ・・・・・・なんというか、もっと面白いことを思いつきました。」
−間。
悟浄「いんじゃねえ?面白そうじゃん。」
八戒「じゃあ、頑張ってみます。」


そうして、このような形で竹須賀様の生態が全世界へ向けて明らかにされてしまったのであった。


多少の省略や改変はありましたが、概ねこのようなカンジの訪問でした。いろいろお世話になりました、竹須賀様。
春から御近所で一人暮らしとの事ですが、大丈夫ですか。モンスターハウスどころか異次元空間を形成しないようにしてください。 そのうち見捨てますよ?
しかし、「もーう嫌だ!もう嫌です!!」のフレーズがいやに石田さんボイスでリアルに想像できてしまうのは私だけでしょうか。 天ちゃんとケン兄ちゃんでやるという手もあったのですが、こういうキャスティングに落ち着いたのはそれが決め手でした。
曲がりなりにもちょっと苦労して探したってのに、単なる内輪話かい、面白くもなんともねーや、とお怒りの方。すみません。 でも初めにそう言ったじゃーん。・・・・・・ごめんなさい。いや、もう、なんなら竹須賀様に楽しんでいただければそれでいいです、ハイ。