最遊記リバース GO WEST! 序章:1 ある日いつものうっかりがたたって三蔵は死んでしまった。 「そんな……そんな、三蔵が居なかったら俺、俺……!」 取り乱す悟空。 その様子は、筆舌に尽くしがたいものだった。 それだけ、痛々しい姿だった。 (三蔵……!) 失うことの恐ろしさ。 ずっと考えずに居たけれど、容赦なくそのときはやってきた。 失ったその無力感。 なぜこんなにも、やりきれなくなるのか。 けれど、どこかで知っていた気がする。 「悟空……。」 三蔵のことよりも、今、全てを失ったように立ち尽くす悟空のことが気 がかりだった。悟浄でさえも話すべき言葉を知らなかった。 打てる手は、全て打った後だった。 いつかは誰もが迎える終わり。 それが、こんなにも早くやってくること。 どうあがいても、避けがたく存在すること。 一度に、いろいろなことを受け入れなければならなかった。 とても、つらいことだった。 ややあって、悟空の肩にやさしくてのひらが置かれた。 「八戒……。」 振り仰いで注がれる視線に八戒は軽く首を振る。その深い緑の瞳にどん な表情も見せず、ただ静かに彼は口を開いた。 序章:2 「さ、帰りましょうかv」 穴のあくほど悟空は八戒の顔を見詰めた。 八戒は笑顔でそれを見守る。 ―カタン 悟浄が立ち上がる。 それで目が覚めたように、悟空は何度かゆっくり瞬きをし、それから八戒 を改めて見た。 「どうかしましたか?」 途端、悟空の顔に笑顔が戻った。 「そっかー、そうだよなー、八戒あったまい〜♪」 「もともと西へ行くのは三蔵のお仕事ですからねえ。」 「そうそう、ナンで俺たちが続けなきゃなんねえワケはねえもんな。」 「俺!俺帰ったらカにすき食いたい!!」 「ああ、いいですねえ。」 「酒も進むだろうなあ。」 「だったら皆さん、さっさと帰りましょうv」 こうして、三人と一匹は東へと向かう!! しかし朝日へと向かって走り出すジープの影を見つめるひとりの男の影があ ったのを誰が気づいただろうか……!?全てはここから始まった……。 第二話「そのころ」 夕闇の濃くなる時刻。 「ふん、ひとりとは都合がいい、今日こそ貴様の経文この紅孩児が貰い 受けるぞ!!」 勢いよく名乗ったものの、相手の反応はいまいち鈍かった。 と、言うか嫌な感じがした。 「おい紅……なんか、間の悪そうな雰囲気だぜ……?」 「しかし……」 相手は今までの経験から一番戦闘力に乏しいと見える三蔵ひとりだ。 この好機を逃す手はない。卑怯は承知の上だ。 (母上の為……!) しかしその紅孩児の決心を揺るがすように八百鼡も続けた。 「紅孩児様、私もなんだかすごく嫌な感じがします……。」 それに答えるより早く、李厘がただひとつ確かに認識出来る現象を指 摘した。 「なんかこのあたりにおうよ〜、おにーちゃん?」 そう、辺りには異臭が漂っていた。 紅孩児はだが、しびれをきらして呼んだ。 「どうした玄奘三蔵、不利と見て諦めるような輩でもあるまい!?」 ゆらり、と。 シルエットだけの背中が振り返った。 ややあって。 「……!」 「おい、これは……」 「八百鼡ちゃん、オバケだよ〜ッ!」 ―ガチャン 八戒の手元からコーヒーカップが滑り落ちた。鋭い切り口を見せる破 片が床に散乱する。 「おい、大丈夫か?」 「……ああ、すみません、少しぼうっとしてたようです。」 悟浄は軽く首をすくめた。 「おまえまで三蔵がいないからっておかしくなってんじゃねえよ。」 「いえ、そうではなくて……」 だったらあによ?と、後半アルミ缶のプルトップに歯をかけて促す。 缶の中身は勿論ビールだ。 「ちょっと気にかかることがあって。」 「だからあんだよ。」 八戒はテーブルにあったクレジットカードを取り上げた。 「これ、今回のお役目の為に預かったんでしょう、三蔵がいないとなっ たら請求されやしないかと思いましてね。」 「フン、そんときゃばっくれとけ、ホラおまえの分。」 八戒は投げてよこされたアルミ缶を軽く受け止めた。 第三話「○○三蔵」1/2 三蔵抜きで東へと旅を始めてから一週間が経とうとしていた。 そこで一行は重要な問題に行き当たっていた。 「……三蔵って役に立ってたんだな……。」 ジープのシートに深く背を預けて悟浄は溜息と共に吐き出した。頭上に は星空が広がっている。 「まあ、そうですねえ……。」 ややあって八戒が同意した。 「寒い……腹減った……ッくしゅ」 悟空のくしゃみが話題を締めくくる。 三人は野宿していた。村が無かったわけではない。 近くには宿屋や飯屋こそ無いものの小さな村がある。しかし行きずりの 見ず知らずの男三人を泊めてくれる者はなかった。以前なら三蔵の名前を 出せば楽勝、だったのだが。 このままでは大きな町に行き当たるまで毎日野宿になってしまう。彼ら は本格的なキャンプの装備をもっているわけではない。こんな状態では長 く旅は続けられない。 悟浄も小さくくしゃみをして洟を啜った。そして。 「……だれか、三蔵やるか。」 「はあ!?」 何言ってんだと翻訳できそうな声を上げたのは悟空だ。しかし八戒もそ うですね、と応じた。 「金冠はありませんが、幸い三蔵の着替えと経文はとってあります。」 悟浄と八戒はゆっくり顔を見合わせた。 「……やるか。」 「……心苦しいですが。」 「マジで!?それって詐欺みたいじゃんッ」 「みたいじゃなくてそうなんだよ!!」 八戒はむ、と眉を寄せて、それから再び口を開いた。 「やるのはいいとして、誰がやりますか?」 第四話「○○三蔵」2/2 「まず猿は却下だな。」 「え―なんで!?」 非難の声を上げる悟空を八戒はまあまあとなだめる。 「ほら、折角いちからニセ三蔵やるんならより三蔵らしいほどいいでしょ う。流石に大食いの三蔵は、ちょっとねえ。」 「あ、そうか!食えなくなるんだったら俺いいや。」 ……悟空はとてもあっさりしていた。 「だったらやっぱ八戒じゃなねぇの?」 「まあ俺もそれが順当だとは思うんだけどよ。」 「……やはりですか。まあ法衣の裾は余分を下ろせば長くなりますし。」 三人の目が机の上の経文に集まる。 「なあ……まさかとは思うんだけどよ……」 「……ちょっとやって見てよ、やるだけならいいじゃん別に!」 「やって何も起こらなかったらなんかこう恥ずかしくないですか?」 「やってみろよ、どうせ駄目でもともとだと思ってっからよ。」 「じゃあ……」 八戒はおもむろに印を組んだ。 「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空……」 朗々と響く八戒の声を二人は固唾を飲んで聞く。そして。 「魔界天浄!……なぁんちゃってvv」 しかし。 ――バサァァァァァッ!!! 経文は中空に踊った。 三人の脳裏には同じことが過ぎっていた。 (三蔵じゃなくてもよかったんだ……。) 第五話「玄奘じゃなくても」 「魔界天浄もイけるんなら完璧だよな―!」 「まあ、三蔵もそうしてたようですし、般若心経くらいなら覚えてます からねえ。お経もそれで通せば。」 「般若心経くらい?」 怪訝に眉を寄せる悟浄に八戒は説明する。 「般若心経って短いんですよ。文庫本なんかで解説書がありますけど、 原典は見開き分くらいしかなかったかと。」 「短いな、それは。」 悟空が頷く。 「そう言えば三蔵ってソレばっかだよな。」 悟浄がズバリ、しかし本人不在とは言え遠慮がちになるのは習慣だい た仕方が無い、言った。 「三蔵……ソレしか覚えられなかったとか?」 「イヤ覚える気が無かったのかも……。」 八戒が口元を覆った。これも習慣だろう。 「イヤ、それは……言っちゃいけませんよ、二人とも……。」 そうして八戒が「三蔵」を偽装してから三日が過ぎた。 「いやもう、流石三蔵サマサマってカンジ?」 昨晩過ごした村で昼食にと預かった弁当を開きながら悟浄は言う。 悟空も大きく頭を縦に振った。 「ごちそう―vvウマーイvv」 「これなら快適に長安まで戻れそうですねえ。」 「戻ったら適当にバックレときゃいいだろ。」 「あ……、オレどうしよう。まさか寺に戻るワケにもいかねーし。」 「水くせえなあ、今更二人も三人もかわらねえって。」 悟浄はバシッっと悟空の背中を叩いた。八戒も笑顔で続ける。 「そうですよ、僕らのところに来ればいいでしょう。」 悟空は目を輝かせる。 「ホント?したら毎日八戒の作ったメシ食える!」 「それだけ喜んでもらえると作り甲斐もありますねえ。」 三人が和やかに談笑していたその頃―。 「……今嫌なカンジが……。」 中空を睨みポツリと漏らす、怪しい人影はもうすぐ傍まで迫ってい た……! 第六話「経文奪取」 このまま平和に長安に辿り着くかに思えた三蔵一行―もとい八戒三蔵 一行だったが、今ここに最大の危機を迎えることとなった。そう、牛魔 王復活阻止だとか桃源郷の異変の解明だとか彼らの目的は最早どうでも いいものかもしれなかった。だが相手の目的は変わる筈も無かった。 そう、三人は経文を奪いに来る紅孩児たちのことを失念していたのだ。 「何故今になって引き返しだしたのかは知らんがとにかく経文は頂くぞ、 三蔵いっ……?」 「あれ?タレ目ぼーずがいないよ?」 李厘の言う通り、今のメンバーには三蔵の面子が無い上、三蔵の衣装 をまとった八戒がいて、と随分奇妙な出で立ちに映ったに違いない。 「あは、いろいろ事情がありまして……。」 「とにかく経文は頂く!」 気を取り直して場を締めようとする紅孩児だが、三人は到って呑気だ。 「どうするよ、俺面倒なんだけど。なんでこうあとちょっとってときに さあ。」 「俺も腹減ってるんだけど……。」 悟空でさえも元気が無い。八戒も法衣の胸元を引っ張って見せた。 「意外とキモノって着苦しいんですよね。キャラ的に三蔵みたいな着崩 しもどうかと思いますし。」 「どうするよコレ。」 三人で頭を寄せた状態から悟浄がぴっと紅孩児たちを指差す。そこで 律儀に襲ってこない彼らも彼らだ。 「……あ、そうだ。」 八戒がくるりと紅孩児たちに向き直りあっさり肩から経文を下ろした。 「どうぞ持ってちゃってくださいvv」 「え―ッ!?いいの!?」 驚く悟空の肩を悟浄が掴んだ。 「そーだよ、俺らもう関係無いじゃん、もうじき長安だから経文もいら ねえだろ。」 「あ、そっか―。」 悟空も納得して手を打った。八戒もにこりと言い足す。 「むしろこういうの持ってたら任務はどうしたとか厄介なことになりま すから始末しといた方がバックレるにはいいですからね。」 驚いたのは紅孩児たちだ。 「え……?は……?」 「いいから持ってけって。」 「それに僕らもうあなたがたの邪魔する気ありませんから、このまま帰 らせていただけると有難いんですが……。」 「そうそういいじゃん、妖怪国家バンザーイってな(笑)。」 「あはは、そこで(笑)ですか、悟浄。」 「そうそう、(笑)、居たろ昔そんな事言ってたヤツ。」 「そうですね、どうせ僕らみんな妖怪みたいなモンですしねぇ。」 「俺も俺も?」 「少なくともニンゲンじゃねえからいんでないの?」 「というワケでその際には僕らの国民権の程もよろしくお願いしますね!」 返事も待たずに立ち去ろうとする八戒たち、そして無理矢理渡された 経文を手に立ち尽くす紅孩児一行。 「―待て!」 その間に突如立ちふさがる影があった! 第七話「腐った死体……?」 「―待て。」 穏便に収まろうとしていた、紅孩児一行と八戒三蔵一行の間に立ちふ さがった影。ぼろぼろに破れ泥に塗れた着衣、そして辺りに漂う異臭。 しかし、見間違える筈も無かった。 八戒も、悟浄も、中でも悟空は一際大きく、一歩退いた。 言葉が、出ない。 その様子を不思議そうに眺めていた紅孩児が、事情を知らないが故に 影の人物を呼んだ。 「一体どうしたというんだ、玄奘三蔵―!」 問いかけに振り返った影、そう、玄奘三蔵その人の顔に紅孩児は不自 然に言葉を途切れさせた。そして、八戒たちと同じように大きく一歩引 いた。そして、経文をばしィッと投げつけた。 「今日のところは引く!!行くぞ!!」 李厘も、独角児も、八百鼡も、大きく頷きどんな技を使ったのか、四 人は忽ちにその場から消え去った。後には、八戒たち三人と、すっかり 変貌した玄奘三蔵が残された。その容貌は、描写に耐えないものであっ た。 「さ、さんぞ……?」 悟空でさえもかける言葉を知らない。 八戒は確かに三蔵の死を確認していただけに尚更目の前の光景が信じ 難かった。生きている筈が、無い。かと言って、このようなことがあっ ていいのだろうか―!? 悟浄が遂に決定的な一言を漏らした。 「オイ冗談だろ、コレじゃまるで腐った死体……」 八戒はきっと目を開くとその悟浄の背を三蔵に向かってどんと押した。 「何すッ……のわああああああああああああああああああッ」 何とも言えない感触に悟浄は殆ど文字で表現し難い悲鳴を上げて三蔵 から身を離そうとした。しかしがしりと三蔵の手がそれを阻む。 「三蔵、全ては悟浄のせいです!!僕たちは仕方なく……!」 既に八戒は顔を背け、ぎゅっと閉じた目の端に涙を滲ませる念の入っ た演技に入っていた。悟空も瞬時にその意を汲み、顔を伏せる。 「俺だって、俺だって、三蔵を見捨てるなんてそんなこと……!!」 「バッ……貴様ら卑怯だぞ!?」 悟浄は必死で抵抗するが、二人は全く応じず肩を震わせ、涙ながらに 訴える。 「信じてください、三蔵……!」 「そうだよ。俺……オレッ……!」 悟浄を捕まえたままそちらをじっと見つめていた三蔵はやがてゆっく りと悟浄に視線を転じた。 「そうか……。」 眼光に宿る不吉な光に今度こそ悟浄は声にならない悲鳴を上げた。 「……!!!!!!!!」 第八話「そんなワケで。」 「……そうか。」 底の無いかのような暗い眼孔の奥に微かに見える不気味な光。 今や三蔵の瞳と言えるのはそうとしか表現できない物体だった。 その三蔵に見つめられ、悟浄は返す言葉を知らずごくりと喉を鳴らす。 三蔵とは思えないほどの強い力で拘束されているのだ。諸々の状況は腐っ た死体どころか、悟浄にゾンビを思い起こさせた。 なんとか、一言でも言葉にしようとゆっくりと口を開き、しかし悟浄は 何も思いつかず、しかも三蔵という呼びかけさえかすれた吐息にしかなら ず愕然とした。―もう、駄目だ。 悟浄は静かに目を閉じた。思えば最後までついてない人生だった。 あれは二年前、家で。 「あ―!!俺がココに置いといた雑誌は!?なあ!?」 「ああ、あれなら要らないのかと思って捨てちゃいましたよ。」 「クソ俺のゴマキ……!!」 「ちゃんとしまっとかないからいけないんですよー。」 「クソ……(涙)!」 三ヶ月前の回転寿司屋では。 「さァて最後にプ・リ・ンちゃ―んを……」 ―カチャ 「……!」 「ああ、すまないなもらうぞこのプリン。」 「あああああああああ」 「プリンくらいでそこまで言うなよ悟浄。ねえ、おっちゃんプリンもうい っこ!!」 「あ―すみません、今日はもうプリン全部出ちゃいまして。」 「だそうですよ、悟浄。」 「ああああああああ……」 待て!! 人生の最後には走馬灯のように今までの思い出が過ぎるという。俺の人 生こんなんばっかりじゃねえだろ!?なんかいいこともあるに違いねえじ ゃねえか!!なにか、なにか思い出せ!!ってか臭ァッ!!流石ゾンビだ けあるぜ三蔵……!俺が死んだ後コイツどうなるんだろうなあ。俺が餌食 になってる間に八戒あたりが解決策を持ち出して丸く収まるんだろうなあ。 結局独り損かよ畜生!!あ―も―なんでもいいからさっさと終わらせろよ クサイッたらありゃしねえ。ってかマジ臭ッ。いっそ殺せ!殺してくれ! まだなのかようわああああああああああカンベン!!頼むからうわ涙出て きたうううううううううッ。 「……悟浄?」 「う……は?」 呼ぶ声に、急に明るく視界が開ける。悟浄は軽く何度か瞬きした。 突然何者かにがしりと抱擁を受ける感触。 「よかったァ!!悟浄さんったらスゴクうなされてるんですもの……ハナ コもう心配で心配で涙が……あッ」 「あ―ハナコさん目ェとれたよ大丈夫!?」 「あ、ゴメンナサーイ、あたしまたやっちゃったvv」 乙女チックな口調にはおよそ不釣合いなただれきった腕が未だ状況のよ くつかめていない悟浄の脇に転がった目玉を拾って元のあるべき場所にと はめこむ。 そんなおおよそ考えられない行動を取れるのは、悟浄を抱きしめる麗し の乙女が腐った死体であるからだ。 悟浄はようやく合点が行きそれとともに息を止める。 腐った死体は……くさい。 「あ、あたし水か何か持ってくるから!」 ハナコは急いで立ち上がりどたどたと重い足取りで部屋を出て行く。 それを呆然と見送る悟浄に少し離れて経っていた八戒が言う。 「どうかしたんですか?すごくうなされていたんですよ。」 「全くうるさくてかなわねェ。」 そう吐き捨てる三蔵に悟浄は何故かびくりとした。 「なんだ貴様?」 「イヤ……!!さっきの夢でよ、なんっか三蔵が関係しててすんげイヤな 夢見てて!!」 「あ―それはうなされるかも。」 「どういう意味だそれは!!」 「ってェ!!」 妙に納得する悟空を三蔵がハリセンでばしりと打つ。その様子に悟浄は 夢について多く語ることは出来なかった。 三蔵が関係していて悪夢、それも他に覚えているのは異様に臭かったと いうことのみ……黙って聞くはずが無い。 悟浄は寝汗で張りついた前髪を掌で乱暴に払いのける。 窓の向こうは既に白み始めていた。 朝はもうすぐ。新たな旅の始まりだ。 「悟浄さん、お水持ってきましたァvv」 がたりと開いたドアの向こうには麗しの人。 そう、腐った死体と供に行くめくるめく冒険が彼の前には待っていた。 頑張れ悟浄!!負けるな悟浄!!結局は夢オチでゴメンネ!! これにて最遊記リバースGO EAST!めでたく完結。長らくの御愛 読誠に有難うございました!! −完−